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漢方でぜい肉を減らそう!
「メタボリック症候群」いわゆる” メタボ ”につながる肥満!
メタボリック症候群は内臓脂肪が必要以上に多くなることによって糖尿病・高脂血症・高血圧・心臓病・痛風などの生活習慣病を引き起こすものです。また、肥満は膝の関節や背骨をいためる原因にもなります。
最近、おなかまわりに脂肪がついてスカートがきつくなった。ダイエットしたいのに食欲が抑えられない。便秘があって身体も気分もすっきりしないなどお悩みではありませんか?
脂肪を減らすには、食事療法と適度な運動、規則正しい生活が必要です。しかし私自身もそうですが、現実としてはなかなか難しいのが本音でしょう。
夏の薄着の季節に向けてぜい肉退治にいい漢方薬があります。
防風通聖散
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は皮下脂肪だけでなく内臓脂肪も燃やし、メタボリック症候群を予防するとともに、基礎代謝をアップし消費エネルギーを増やしてやせるのを助ける働きがあります。また便通を整えたり、むくみをとったりする効果も期待できるという嬉しいおまけ付きです。
1.防風通聖散の効果
【効果その1】白色脂肪細胞が減少する
白色脂肪細胞とはお腹まわりの脂肪(ぜい肉)など肥満の元凶です。余分なエネルギーを中性脂肪にかえて体内に蓄える働きをします。マウスをつかった実験では、普通のえさで育てたマウスに比べ、防風通聖散をえさに加えたマウスの方が明らかに白色脂肪細胞が減少します。
【効果その2】褐色脂肪細胞を活性化する
褐色脂肪細胞は中性脂肪を分解したり、糖質を消費したりして熱に変える働きがあります。
防風通聖散は明らかに褐色脂肪細胞組織を活性化させます。これにより熱産生によりカロリー消費が増加します。
【効果その3】基礎代謝が活発になる
40~50歳代の肥満女性を防風通聖散と偽薬(にせぐすり)に分けて服用し、6ヶ月基礎代謝量を測定したところ、防風通聖散を飲んでいた方が基礎代謝が明らかに増加しました。
基礎代謝が活発になると痩せやすい体質になります。
【効果その4】体脂肪量が減少する
40~50歳代の肥満女性を防風通聖散と偽薬(にせぐすり)に分けて服用し、6ヶ月後に体脂肪量を測定したところ、防風通聖散を飲んでいた方が明らかに体脂肪量の減少効果が認められました。
しかも副作用は特にありませんでした。
以上より、防風通聖散は白色脂肪細胞から脂肪酸(脂肪の構成材料)などを引き出し、それを分解して熱産生を増加させることにより体脂肪量を減少させるという効果がわかります。
防風通聖散を6ヶ月飲むと飲まなかった人に比べて明らかに体重減少が認められました。
しかも大事なことですが、副作用は特に認められませんでした。
【効果その5】便秘を解消する
防風通聖散には十数種類の生薬が含まれていますが、その中の2つの生薬の効果(大黄→腸の動きをよくする、芒硝→便をやわらかくする)により常習性便秘(2~3日排便が無い、便が硬い)などに効果があります。薬剤耐性(薬が効きにくくなる)の報告はありません。
【効果その6】血流がよくなり、むくみが取れる
成分の中に、体をあたため、血流を良くして、むくみを抑える効果があるものが含まれています。
2.防風通聖散はのみにくい?
【漢方薬はのみにくい?】
ほとんどの漢方はエキスの細粒〜顆粒です。ただし、防風通聖散は細粒も錠剤もあります。
【漢方薬は高いのでは?】
防風通聖散の1日薬価は細粒で40.8円、錠剤で45円です。健康保険を適応すると診察代や調剤料などを加えてもひと月分で1,500円くらいの自己負担額ですので、それほど高い薬ではありません。
3.防風通聖散の注意点は?
飲みはじめに、のぼせ、ほてり、動悸、下痢などが起こることがあります。
まれに防風通聖散を飲まない方がいい場合もありますので医師や薬剤師にまず相談することをお勧めします。
【効果は必ずある?】
上記のように、研究や実験でいくら効果が認められていても、個人差はどうしてもあります。
もちろん日常生活で不摂生をしていたら効果はありません。日常生活を見直してみましょう。
・過食は厳禁で腹八分目を守りましょう。
一日3食バランスのとれた食事をきちんととり、夜遅くは食べない。
・睡眠はしっかりと。
良質な睡眠をとると成長ホルモンの分泌を促進され脂肪が燃焼するので体重増加が防げます。
・有酸素運動をしましょう。
ウォーキング、水泳、ジョギングなどの無理なく続けられる運動を心がけましょう。
もし、防風通聖散を試してみたいという方はご相談下さい。